症状と治療について

星状神経節ブロック

星状神経節ブロックとは

首の左右になる交感神経(緊張をつかさどる神経)の節(塊)を、主に局所麻酔薬により一時的に遮断することにより、各種の病気の病状緩和や治療を行うものです。

対象となる病気は

風邪、高血圧、乗り物酔い、癌、糖尿病、高脂血症、慢性疲労症候群、甲状腺疾患、わきが、アトピー性皮膚炎、ヘルペス(帯状疱疹)、偏頭痛、顔面神経麻痺、顎関節症、眼精疲労、アレルギー性皮膚炎、蓄膿症、メニエール症、扁桃炎、いびき、睡眠時無呼吸症候群、頸腕症候群、五十肩、肩こり、手根管症候群、慢性気管支炎、気管支喘息、過換気症候群、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、便秘、イボ痔、過敏性腸炎症候群、月経異常、子宮内膜症、更年期障害、尿失禁、女性不妊、インポテンツ(ED)、男性不妊、前立腺症、閉塞性動脈硬化症、変型性膝関節症、こむらがえり、
と様々な病気の改善、または治癒に効果があることが立証されています。

方法は

まず、問診にて現在服用している薬があるか確認し、採血を含む事前検査を行います。続いて合併症の説明を行い、同意書に署名いただいた後に、施術にかかります。

仰向けになって寝ていただき、消毒、位置決め、注射まで5分くらいで済みますが、その後の止血確認および状態観察に30~60分かかります。念のため、運転での帰宅はお控えください。

週に1~数回のブロック注射を、数週間続けますが、病気や状態によっては数カ月かかることもあります。

合併症および偶発症

当院が絶対に避けたいと考え、またみなさまがもっと避けてほしいと考えるのがこれです。
合併症には以下のように、ある程度の頻度で必ず起こる合併症(軽く済むものが多い)と、絶対に起こしてはならない合併症があります。

  1. 感染…消毒で防ぐことができます。
  2. 食堂穿刺…避けなければならない合併症です。
  3. 出血、血腫…圧迫で予防できます。
  4. 反回神経ブロック(声がれ)…10~20%の確率で起こりますが、時間がたてば回復します。

星状神経節ブロックに関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。